Visaがステーブルコインに関するアドバイザリー業務を発表、高度な決済戦略と暗号通貨の専門知識を融合しイノベーションを推進

デジタル決済会社 ビザ 同社は、Visa Consulting & Analytics（VCA）傘下の新サービスであるステーブルコイン・アドバイザリー・プラクティスの開始を報告した。このサービスは、銀行、フィンテック企業、加盟店、企業に、ステーブルコインの市場適合性、戦略計画、実装に関する実践的な分析とガイダンスを提供することを目的としている。

Visaは、ステーブルコインの時価総額が2,500億ドルを超えたことを受け、Visa自身の決済活動も増加し、11月30日時点で年間3.5億ドルに達したと指摘しました。こうした背景から、Visaは、成長の潜在的機会を特定するために、ステーブルコイン・アドバイザリー・プラクティスを通じて体系的なアドバイスを求める組織が増えていると述べています。

ネイビー・フェデラル・クレジット・ユニオンの声明によると、同行はステーブルコインを同行の幅広い決済戦略とどのように連携させることができるかを検討しているという。マット・フリーマン上級副社長は、同行はステーブルコインが取引速度の向上とコスト削減につながるかどうかを検討しており、約15万人の会員に付加価値を提供することを目指していると述べた。

Pathwardも参加についてコメントし、アンソニー・シャレット社長は、Visa Consulting & Analyticsとの早期参加を歓迎すると述べました。また、ステーブルコインは金融サービス企業に新たなソリューションを提供する可能性があり、Visaのアドバイザリーチームは評価作業を支援するために詳細な分析と実用的な提言を提供したと述べました。

ステーブルコインアドバイザリープラクティスがトレーニング、戦略、統合サポートを提供

Visaは、ステーブルコイン・アドバイザリー・プラクティスには、ステーブルコイン・インフラの成熟と規制枠組みの発展に伴い、組織を支援するための幅広いサービスが含まれていると説明しました。これらのサービスは、戦略的な意思決定と実務的な展開の両方を支援することを目的としています。

Visaコンサルティング＆アナリティクスのグローバルヘッドであるカール・ルッツスタイン氏は、defi現在のデジタル環境において、ステーブルコイン戦略の重要性はますます高まっています。彼は、顧客が技術変化の時期を乗り越えるためにVisaとVCAに頼っていることを指摘し、決済環境の変化に合わせて組織が適応力と競争力を維持できるよう支援することを目指していると付け加えました。

この業務は、VCA のコンサルタント、データ スペシャリスト、製品エキスパートのグローバル ネットワークを活用し、新しい Visa University コースなどのステーブルコインと市場動向に関する教育プログラム、戦略策定、市場参入計画、ユース ケース評価、市場開拓サポート、ステーブルコイン統合の技術的支援などのサービスを提供します。

VyStar Credit Unionも、アドバイザリーグループとの連携に関するフィードバックを共有しました。決済製品担当バイスプレジデントのローレン・モリソン氏は、この連携によりVisaの規模、デジタル資産に関する専門知識、そして専門的なコンサルティング能力を活用できたと述べています。また、この連携によって、ステーブルコインへの理解を深め、組織の戦略的検討に役立った、お客様に合わせた洞察が得られたと付け加えました。

Visaは、新たなアドバイザリーサービスを、ブロックチェーンとステーブルコイン技術を活用したグローバル決済の近代化に向けた幅広い取り組みの一環として位置付けています。同社は、2023年にUSDCベースの決済を試験的に導入し、現在40カ国以上でステーブルコインにリンクされた130以上のカードプログラムをサポートしていることを強調しました。さらに、現在実施中のVisa Directの試験運用は、特定の地域で対象となる企業がステーブルコインでクロスボーダー決済の事前資金を調達し、受取人のステーブルコインウォレットに直接支払いを分配できるように設計されていると述べています。